使ってみるとすぐにわかるように、SharePoint Workspaceは必要十分な機能を持っています。他のメンバーによる更新がリアルタイムで通知されるのは非常に便利です。ストレスもなく、10人くらいのプロジェクトであれば実際とても快適に利用することができます。 問題は、他のメンバーもそれをデスクトップにインストールしている必要があるということです。他にもいくつか弱点があります。 Office for Macには含まれていない残念ながらMacユーザーとは通信できません。あとタブレットで使うこともできません。他のWeb 型ツールに比べれば決定的な弱点ですね。 ファイルの更新履歴が管理されないSharePointhは共有ファイルの更新時に自動的にバージョンファイルを保存するように設定できるので、それができないのも大きな欠点になります。 たとえばカレンダーツールはありますが、他のカレンダー(OutlookやGoogleカレンダーなど)を表示したり同期したりすることができません。必要十分であっても、なにもかも不足なくそろっているわけではありません。 このように、たとえば企業で情報共有ツールの導入にあたりツールの要件チェック表などを作成すると、おそらくその採点は厳しいものになりそうです。そのような手順ではけっして選択されることはないツールだとも言えます。 しかし、ツールの選択でプロジェクトの成功が決まるわけではありません。むしろ多少の困難を乗り切れる工夫の有無がそれを決めるでしょう。 too muchなツールにふりまわされるくらいなら、すぐに使えて簡単に使いこなせるというGrooveの特性はもっともっと検討されて良いはずです。ですが、ふつうに「機能チェックリスト」を作成すると、このような大事な特性は簡単に漏れてしまうのです。 つまり、Grooveの最大の問題は、その能力に比べてそれが使われないということです。 みんな、「採点表」にはつい騙されるのです。それを簡単に批判することでもできません。 そして、そのみんなと違う選択をすることはできます。 とはいっても、欠点は欠点。 それを認識して、超える方法については… また今度 |